みじかいもの

みじかいもの

駆け出していく

アスファルトを蹴る度、擦れる靴裏に火花が走ってるみたいな気がした。いつからこうして走っているのかもうよく覚えていない。いつぶりにこうして走っているのかもきちんとは思い出せない。思い出そうとするよりも今は、間に合うのか間に合わないのか、そこ...
みじかいもの

あのこにミルク

「シロ」 佐和が笑っていた。ぼろぼろに疲れているくせに笑っていた。どうしたってひとりなんだよどうしようとにこにこ笑いながら、笑う、笑う、笑う。かわいいなあ、大事だなと思うのに、思うせいで、心を真似して身体までもが佐和をかわいいなあと...
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