みじかいもの 駆け出していく アスファルトを蹴る度、擦れる靴裏に火花が走ってるみたいな気がした。いつからこうして走っているのかもうよく覚えていない。いつぶりにこうして走っているのかもきちんとは思い出せない。思い出そうとするよりも今は、間に合うのか間に合わないのか、そこ... 2021.09.16 みじかいもの
みじかいもの あのこにミルク 「シロ」 佐和が笑っていた。ぼろぼろに疲れているくせに笑っていた。どうしたってひとりなんだよどうしようとにこにこ笑いながら、笑う、笑う、笑う。かわいいなあ、大事だなと思うのに、思うせいで、心を真似して身体までもが佐和をかわいいなあと... 2021.01.17 みじかいもの