みじかいもの 駆け出していく アスファルトを蹴る度、擦れる靴裏に火花が走ってるみたいな気がした。いつからこうして走っているのかもうよく覚えていない。いつぶりにこうして走っているのかもきちんとは思い出せない。思い出そうとするよりも今は、間に合うのか間に合わないのか、そこ... 2021.09.16 みじかいもの
ブルウ - シリーズ よだかの子ども | 01.はなさき かたくなな人だと、あやねは思った。 アパレル店員なんて職についていると、日々様々な人間に出会う。その中でも頑なと呼ばれる人は、一言でそう言ってもひとつには絞れない複雑さを持っていた。自分に似合う服やかたちを理解している人、サイズは絶... 2021.09.12 ブルウ - シリーズ